警察がガサ入れした日新開発の、顧問弁護士は住管機構の幹部だった


  

この間、新聞記者が夜中に「宮崎さん、逮捕されませんか?」と電話してきよったあとで、警視庁捜査二課は、結局、日新開発をガサ入れした。その日新開発の顧問弁護士が安田やった、ちゅうのが狙いや、というとる。しかし、それにはどうやらえらい裏があったみたいや。

-------------------------------------------------------------

資産隠しの疑い日新開発を捜索−(サンケイ 2/16夕刊)
日住専大口融資先旧住宅金融専門会社(住専)の大口融資先の不動産会社「日新開発」(東京都豊島区)が公債権回収を免れるために資産隠しを行っていた疑いが強まり、警視庁捜査二課は十六日、強制執行妨書などの疑いで、同社本社などの家宅捜察に着手した。

調べによると、日新開発は昨年七月、本社事務所が入居していた豊島区内のビルを新宿区内の関連会社に譲渡したかのように虚偽の所有権利移転登記を行い、テナントからの賃料収入をこの関連会社に振り込ませる手口で、住宅金融債権管理機構(住管機構)などの債権回収を免れた疑いが持たれている。
 同社の顧問には、別の不動産会社に資産隠しの手口を指南し、家貫収入約二億円を隠したとして強制執行妨害容疑で逮捕、起訴されたオウム真理教の麻原彰晃被告(四三)の主任弁護人、安田好弘被告(五一)が就任して。おり、同課では、安田被告が資産隠しに関与していた可能性もあるとみて、慎重に捜査を進めている。
 日新開発は昭和四十四年設立で、資本金二億四千万円。旧住専の住宅ローンサービスや総合住金から総額約百九億円の融資を受け、大半が焦げ付いていた。

---------------------------------------------------------------

外の新聞にも大体こんな記事が掲載されている。

で、この記事などを読むと、この事件は、捜査二課が、安田弁護士事件の関連で、日新開発を捜索した、ということになっている。

 しかし、この「日新開発」の前顧問弁護士はなんと住管機構の専務、尾崎純理氏や。19日にわしが会ってきたばかりの人物やね。つまり、この記事では警察発表どおり、あたかも安田弁護士が、日新開発に「資産隠しを指示した疑い」がもたれているような書き方をしているが、そのような「疑い」や「責任」は全くない。わしのバブルの時の経験からいうと、むしろ時期の問題も含めて、尾崎現住管機構専務と日新開発のかかわり合いの究明が大変重要になってくる、と思う。


 わしが調べたところでは、日新開発は、バブルがはじけて経営が苦しくなってから尾崎氏に高い弁護士料を払えなくなって、乗り換えたというこっちゃ。むろん、これ自体は一向にかまわない、わけであるが、果たしてそうか。警察が問題にできる、と見ている「疑惑」に関係する、としたら前任者と全く無関係な話、とも思いにくい。この点については期間、契約料など尾崎専務に是非聞いてみたい。



 もう一枚の資料をみてほしい。
これは「特暴連」なる組織の記念式典や。ここに記念講演する講師が中坊公平氏である。
この「特暴連」というのは、その道ではしらんヤツがおらんぐらい有名な、警察大天下り団体であることは以前指摘した。【リンクはここ
 企業から協賛金とか会費とかの名目で「みかじめ料」をとって「総会屋、暴力団から守ってやる」、という。つまり、警察が暴力団のシノギとってじぶんらでやろう、という組織やね。

 そこに招かれて1時間半にわたって中坊氏が講演する、ちゅうこっちゃ。東京の3弁護士会の会長も参加する、ということになってるな。

「次期首相にしたい人」だの「平成の水戸黄門」だのマスコミが持ち上げる住管機構の中坊公平は実は、警察天下り組織の正当性を裏付ける存在としての看板講師であり、そして、副社長の黒田純吉氏は、安田弁護士に「オウム弁護団を引き受けてくれ」と土下座して頼んだ男。そして、専務が「住宅金融債権管理機構などの債権回収を免れた疑いが持たれている」会社の前顧問弁護士。となると、「こいつら、全部、なにか警察に弱みを握られた奴らではないのか?」という疑問がでてくる。

ツバメが一羽では春とは言えない、というが、こう揃うとこら、「春がきた」んちゃうか?どこに?警察権力に、や。これまで被疑者側に立つの五月蠅い「敵」だった弁護士が「味方」になりはじめたんやからな。

 警察は安田弁護士を逮捕してから、住管機構にしつこく、「安田告発」を迫っていた。この警察からの再三の要請のあったことは尾崎専務もわしにおうたときにも認めておった。つまり、弁護士が弁護士を、それも自分たちより非の打ち所のないような立派な男を売り渡す、ことを強要されて、従順に従ってしまった。実際、わしは尾崎氏におうたとき「なんか弱みにぎられてるんか?」と聞いた。むろん否定しておったがな。しかし、本当にそうかどうか、上述の事実をみると疑わしいと言わねばならない。

 また、尾崎氏がわしに会った理由は、滋賀県の入札問題住管機構の仕事が「中坊氏が顧問弁護士をしていた」企業に回っていて、「中坊氏は滋賀の業界では救世主と呼ばれている」などの疑問を問いただしたい、ということへの回答だったのだ。実際、中坊氏が、住管機構が発注した仕事を落札した「前田建設」の顧問弁護士であることは事実だと認めている。むろん、顧問弁護士をやっとる企業が住管機構の仕事をしたから悪い、とはいうてないよ。せいぜい、これは「結果としての偶然の産んだ旨味」というものだろう。

 以上、いずれも個々にはなんにも「悪いことではない」。一種の「状況証拠」である。問題はそれらが指す「状況」そのものにある。事態は深刻や、といいたい。つまり、これは日本を支えてきたシステムの根幹の問題だ。警察と弁護士は対立するものではなく、おおっぴらに国家権力の枠の中でもたれ合い、それに従わない弁護士は排除される時代の始まりだ、ということである。つまり、今、従来の弁護士と国家を代表する権力が一種の緊張関係を保って論議を闘わせるという法曹システムはまさに崩壊しつつある。今回の「安田逮捕」という事実はそのその一連の流れの中で起きたことなのだ。

 「タイタニック」が衝突、沈没した氷山は見えない水面下が何倍も巨大である。


 「住管機構」というのは日本の官僚・政治家、資本家のエスタブリッシュメントたち「豪華バブル客船」の沈没とその結果起きた国民的憤激を押さえ込むために生まれたイチジクの葉のような組織であり、そのシャッポの中坊を例によってマスコミが持ち上げて「英雄」にした。
 
 今回この「中坊講演」の題目は「企業経営者の社会正義について」-闇社会との連鎖を断ち切るために-だそうだ。この住管機構の一連の動きに於いて、彼らの掲げる大義名分は、企業の社会的正義の実現という。だが、その実、「暴力団排除」の美名のもとに、その「総会屋」、暴力団になりかわって「天下り屋」になろうという警察と、その警察に弱みを握られてしもた弁護士たちが、総会屋にカネはろてた企業から、今度は自分らがカネもろて行こうという姿勢のどこが「企業の社会正義の実現」なのか。企業の正しいあり方、というなら株主に責任を持って、社会的意義のある仕事を、総会屋にも、警察にも頼らずに、堂々と世界に胸を張って本業勝負できる経営、という事であるはずだ。

 が、現実はこれだ。これこそ、まさに、「マネー敗戦」でガタのきてしもた政・財・官と独占マスコミの「鉄の四角形」「三角形」ちゃうで、マスコミを入れて「四角形」が正しい)構造そのものを温存させようということである。そして「安田=オウム主任弁護人逮捕」を許す背景には社会心理として「オウム=悪者、オウム弁護人=邪魔者」の排除というこの国の呪術世界の伝統が深層に流れとる。

 しかし、世界は今、それこそ異質な文化、文明の奔流の激突する時代の中にある。その中で、好むと好まざるとにかかわらず、自己を主張し、説得し、闘ってこそ、国の未来はあるだろう。その時代を迎える世紀末に、みななかよしの「ダンゴ兄弟」になって、おまえら、どないするねん?

     2/21    宮崎 学

3月3日午前10時-4時

東京地裁104法廷

安田弁護士の第一回公判

amakudalists@keishi-cho.org.jp


ついに牙をむいた

「中坊公平型」ファシズム

1.2 安田氏を麻原と同じ留置房に 3 .

安田弁護士からのメッセージと

うちの組員の報告 98/12/16

【電脳キツネ目組】組員の

緊急集会報告 98/12/16

安田弁護士不当逮捕抗議集会の呼びかけ

安田好弘弁護士に対する逮捕に抗議し、
12・16即時釈放を求める緊急集会に参加を
組織犯罪対策法に反対する全国弁護士ネット事務局
(事務局弁護士 海渡雄一 鬼束忠則

場所は下↓

http://www.nichibenren.or.jp/michi/chizu.htm

安田弁護士救援大集会開催の提案 

 98/12/9 港合同法律事務所 

読者から

投稿 「司法ファッショですな」 12/07

港合同法律事務所抗議声明 全文 12/07

1/23 安田弁護士救援集会報告 1/24

中坊「黄門」と法曹大政翼賛会 1/11 宮崎学

ver2 読者からのメール 1/12

1998年とはなんであったのか 12/31