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田中義三君からの手紙
9月7日に行われる「人権と報道・連絡会」の山際永三事務局長へ、田中義三氏からあてられた手紙である。
私は現在タイのチョンブリ裁判所で裁判中の田中義三です。
先日、貴紙7月30日第130号を目にすることができました。以前浅野健一氏が刑務所に面会に来られた折「人権と報道・連絡会」のことを話にうかがっています。
1985年7月発足以来、現在の最も重要な社会問題となっているマスコミ、報道と人権問題に真正面から取り組み、精力的な積極的な活動を繰り広げたことに高い敬意を表しなgら、山際氏をはじめ貴連絡会の組織の人々、多くの支持者、支援者に対し心からの連帯の挨拶を送ります。
又貴紙からも知ることができたいわゆる「ロス疑惑」三浦知義氏の東京高裁における逆転無罪判決に遅ればせながら熱烈な祝賀の挨拶を送ります。検察側の上告により更に裁判闘争が継続することになりますが、私は三浦氏が必ず全面的に勝利を勝ち取るであろうことを確信しながら微力ながら私もその支援者、支持者としての立場を明確にする次第です。
来る9月7日の定例会に置いてはわたしの問題も扱われることを知り、心から感謝しております。具体的な内容は私の問題の報告者から知ることができるとおもいます。
かってから日本のマスコミ、報道界の諸問題については危惧し、問題視はしていましたが今回、実際にその当事者、被害者となり、本当に身につまされる思いとなりました。その悲しみと怒りはとうてい筆舌に尽くしがたいものです。もちろんかって私、そして私たちのとった行動に誤りもあり、未熟な点も多々あったことは事実であります。それゆえその後、機会ある度に、日本の皆さんに謝罪の気持ちを明らかにしてきたつもりです。
しかし、今回の事件は私には全く身に覚えのないことであり、勝手な名前の人間に断定され、一切の公式書類も手続きもないまま来たことなど、国に連行され裁判にかけてれている事態、この不法不当な事態と状況を全く理解しかねています。当初この問題が発生するや、接することのできた日本のマスコミ、報道界の人々に少しでも私の主張に耳を傾けてもらえるようにと頼みに頼みましたが全く無視されたばかりでなく、朝鮮民主主義人民共和国と関連する者が何か悪いことをしないはずがないという確固たる立場から、ただいつ私の決定的な証拠が出るかだけが彼らの関心事であり、それが出ないとわかるやそれこそ引き潮の如く裁判所からも姿を消していきました。一方的にアメリカ筋から流される情報に勝手な推測、憶測まで輪をかけ、私はテロリスト、共和国の特殊工作員としての大報道で埋め尽くされました。あらゆる誹謗中傷を浴びながらの日々は、私は日本人としては非国民としての立場しか残されていないのかとも考えれられる程です。私、私の仲間、ひいては子どもの問題まで中傷されてきました。
現地日本の大使館は国民としての権利、人権を守ろうとするどころか、アメリカのなすがままに傍観するだけであり、むしろアメリカの手先となり動くだけであり、さらには韓国のKCIAまでが私に不当な圧力をかけてくる状況でした。
こうした中にあってもやはり人間的良心と善意にあふれ勇気をもって立ち上がる人がいることは事実です。浅野健一教授、福田雅章教授、さらには現地のフリージャーナリスト宇崎真、渡辺氏らが私の事件なるものの本質に迫りはじめてくださり、更には宮崎学氏らがあらゆる犠牲を払って救いの手をさしのべてくださり、今やっと私の問題を正々堂々と闘い抜く条件がつくられはじめたというところです。
更には一方で大口昭彦弁護士が代理人となってTV朝日、NDN(日本電波ニュース)等々を裁判に訴える運動も着手されはじめました。
それにしてもいくらマスコミ、報道関係者であるとは言え、具体的、科学的裏付けもないまま、更には亡命者なる人間の発言を根拠に国民の運命をもてあそぶことがどうして許されるのでしょう。が、私の問題はいわゆる著名なテレビ文化人鳥越氏も結果的にしろ積極的に片棒をかつぐ役割を果たしており、ひいてはそのテレビ番組に日本テレビラジオ番組を対象とする「権威ある」「ギャラクシー賞」96年度奨励賞が与えられていることを知るに及んでは唖然とせざるをえません。
まだまだわたしの裁判も先が確固と見えるものとはなっていませんが、現在の裁判でこの裁判の不法性、不当性を暴露し、無罪を勝ちとる決意ですし、私と関連した日本の様々なマスコミ、報道界の問題を顕在化させ日本の現状への強い警笛を鳴らすとともに多くの人々の関心をよびさまさうために積極的に活動していくつもりです。山際氏の言葉に「人権と報道連絡会はマスコミに良くなってもらうための庶民運動、というような没主体的な運動体ではない。私たちは少しおおげさに言えば民衆のための『法』のあり方を問題にしているのである。日本には欺瞞的なことが多すぎる」とありますが、全く強い共感を覚えます。
貴組織の活動が現在日本がかかえる全ての問題と密接に関係していく問題であることを強く感じながら、どうか更に力強く積極的に運動を繰り広げ力強く発展していくことを切に期待いたしております。
(さらに数行ファクス読めず後日補足します 【電脳キツネ目組】)
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