チョンブリのドッペルゲンガー 9/18

自分の名前で他人の指紋が、しかも犯罪者の証拠として、異国の法廷に提出されていた。一方は、自分の指紋が、他人のものとして、自分を有罪にする「証拠」として採用されていた。
こんな経験を持つ人はざらにはいまい。が、その二人が現実に出会ってしまった.

これはほんまに現代の怪談。


 これがその証拠写真や。右が林正二さん。ホンモノの。むろん初対面。

ホンモノの林正二氏(右)と握手する田中被告 (9/15チョンブリ裁判所)

この写真がいかにおもろいか、あるいは裁判の帰趨を決めかねない重要なものであるか、がピンとくるようでないとこの去年から11ヶ月、わしらが追いかけてきた話は本当にはわかっとらんことになる。

 そういうひとは喜代美さんのホームページをしっかりよんでから以下をよまれたい。とくに、なんもしらべんでバンコクの記者会見に平気であらわれたマスコミ従業員諸君。わしのページはともかく、喜代美さんのページはしっかり読んでもらいたい。あの努力は本来、「ジャーナリスト」とかいうてる君らが職業人としてやらないかんことやなかったのか?今回、タイでもわしは、ごく一部を除いて日本のマスコミに深く失望させられた。


 この林さんは、事件がおきた当時、たまたまタイに観光に来ていた四国出身の日本人である。偽札事件とは児玉氏、田中被告同様、実はなんの関係もない。が、いつのまにか「名前」だけが巻き込まれてしまった。

 なんでこんなことになったか、というのはポチや喜代美さんの調べに任せる。

が今度の裁判で驚いた、ちゅうかガックリきたのは、検察側がこの証人の意味をあまりわかってないようなのだわ。自分らの出した「唯一の証拠」が、その前提から間違っていることの証人、なのだというのにやで。

むしろ、ピンときて、泡を喰っていたのはなんとや、日本大使館の市橋領事であった。こいつは警視庁の公安から出向してきてるやつや。エリート官僚、やね。さすがに頭が良くて、一瞬にしてこの林証人の出現に「ヤバイ」「な、なんでこんなやつが今日、この法廷にあらわれるんだ」とおもとるのがありありと表情にでていた。うちの組員が一部始終、その顔つきの変化はビデオにとっておいた。みものやで。

 この市橋というやつは、田中被告の足の鎖をはずしてほしい、といわれると「他国の主権の侵害になる」と答え、「林正二」氏が誰かわからなかったころ「大使館ならわかるから調べて」と言われると「プライバシーの侵害になる」と答えた。アホかとおもてたが、実はアホではなかった。法廷ではタイ側検事よりアタマがええ。

 これは何を意味するか、というと、市橋領事と、その前任者はこの事件に深く、深くかかわっているということだ。

この顔をみてみい。ブキミやろ。

(9/15チョンブリ裁判所)

これが日本の官僚の典型的な顔つきやなあ。タイで読んだ新聞の防衛庁の事務次官の顔にようにとる。


さて、もうカンのええやつはうすうすわかってきたやろ。

 この事件はおそらくアメリカが仕掛けているが、ある部分では日本の公安警察がしっかり「協力」しているのやな。むしろ積極的に、アメリカに資料を提供して、田中義三を米側に売り渡す役割を演じていたのだ、とわしはおもう。だから、彼らにとってはこの事件は、さっさと田中が有罪になって、日本に送還されて有罪になって自分たちの役割は闇の中に消えてしまえばよい、とおもっていたのだろう。

それがあやしくなってきたのが、この市橋クンの狼狽ぶりやろ。

国際政治の舞台で、田中義三やアナクロ赤軍派がまぎれこんだ北朝鮮オタクみたいな存在ら、こいつらはアメリカSSオタクやね。これは「オタク代理朝鮮戦争」なんかもしれんなあ...あはは


 まあ、そんなわけでタイの検察というのもまたその使い走り、やからようわかっとらんのや。こちらは、「林正二」氏がだれか突き止めるだけでものすごい労力と相当の費用がかかったちゅうのにアホらしい、効果は市橋領事の居眠りをさますだけであった。


 というのは冗談だ。世界のどこに62歳の名前で出された「唯一の証拠」が50歳の被告の指紋だった、などということで有罪判決がくだせるか、くだしたらその国の司法が馬鹿にされるがな。いずれ、タイの検察官もわかるやろ。


しかし、司法、というのは実は権力そのものやからユダンはでけん。
まだまだこのタタカイ、気ぃぬかれへんけど、どんどん真実らしいことがアキラカになるがな。ま、今後も楽しくやろうや。

今回の田中君とわし。田中君は気持ちは元気やけど、だいぶやせたな。(9/15チョンブリ裁判所)


 なお、今回、タイにご同行くださったみなさんに感謝する。



                   9/18  宮崎 学