小泉内閣の危険な役割と

この参議院選挙に意味について

 


 

宮崎学である。

 あすは公示日やなあ。17日間の選挙戦やな。めちゃいそがしなるやろ。その前にこの時間をつこて小泉内閣とは何か、をはなしておく。

 今日12日の新聞にでる自民党の今度の顔ぶれをみてみ。どさっと橋本派がおるやろ。

>一体、小泉首相が何を、どう変えてくれるのか。本当はよく分からない。

>「でも、小泉さんだったら、頑張っても報われないという社会を変えてくれると思う。

>小泉さん自身が頑張っているんだから」   (朝日新聞連載記事より

 

 こういう支持層のおかげで、今回の参院選で見事に一番太るのが橋本派や。しやから、無党派層ちうのは結局橋本派強化に一番役にたつ、ということになる。

 まあ、それはええ。そしてできあがった小泉内閣は、しかし、そう簡単に橋本派と対決して分裂して、民主党の一部と合流したりはしない。こんなことに多少とも希望をいだいているとしたら野党はアホや。

 なぜなら、小泉内閣の公約「不良債権の処理」は遅れた「ハードランディング」やないか。

 「ハードランディング」とは何か?

 「バブルの処理」である。

 なんで「今」になって本格処理なのか?バブルがはじけてどもならんよになったのは1994年だったことをおもいおこせ。 今こそ、「特別背任」の時効がすぎたんや。

 あのとき、日本中の銀行、官僚はみな後ろめたいことやまほどやっておった。どこから手を着けてもゾロゾロその証拠がでてきてしまうから、改革もなんもあったもんやない。関係しとったやつの手がみな後ろに回ってしまうんや。大蔵省の役人かてそうである。銀行なんかみなその天下りが頭取とかやっておったのだ。それが7年間じっと我慢して、その時効が来たのだ。

  「安全圏に逃げるための時間稼ぎ」だった。だから、責任者はみな安全圏に逃げ込んだ今、そのツケを安心して国民に押しつけることができる、という構図なのだ。

 しかしそのおかげで、バブルの傷は何倍、何十倍にも膨らんだ。そらサラ金の利息といっしょやから当然だ。そして、いまそれをぶちまけて、国民にツケを回そうというのだ。「セフティネット」なんかはじめからあるはずがない。

 それを、「無党派」だの「小泉人気」にごまかされないのはシビアな銭の世界。だから、株が上がらないのだ。どころかどんどん下がっていく。なんでか? それはなあ、銭の世界だけが見抜いておるのだよ。

 不良債権処理で一番怖いことが何か?

それは雑誌や新聞が書きたがる会社が倒産するとか、失業が増えるとかではない。もっと本質的に恐ろしいことは、「不良債権の処理をすると不良債権がもっと増える」ちうことや。高速増殖炉みたいなもんや。別のことばでいうたら「優良債権もどんどん不良債権になる」ということである。

 これは、胃袋をあけたら、もう手術不能なほど癌が広がっていた、ちゅうようなことだ、とおもえばええわ。つまり小泉内閣というのは「国民に痛みしか与えない内閣」なのだ。

その痛みのものすごさを実は、「銭の世界」だけがしっとるから株価は、いかに小泉の人気が高くても上がらないのだ。

  バブル崩壊時に、ハードランディングをできないで、未来の借金つけ回しで生きながらえてきて、官僚と銀行の幹部が逃げたらとたんに「ハードランディング」ちゅうのは、まったく同じ発想だし、同じ間違いだ。このような連中を、未来を覆い隠すのが小泉の役割や。

 でその後には、なにがくる?

 それは本物の「恐慌」である。

 企業はつぶれる、そして止まらない。失業者が増える、その失業者がIT業界になんか吸収されるわけない。郵便局民営化したからベンチャービジネスが育つとかんなはずないやろ。

 小泉ちゅうのは、大蔵族議員や。そのバックは銀行や。銀行局がついておる政治家なのだ。だから、やつのいう「郵便局民営化」というのは「郵便貯金を銀行に回せ」という大蔵省の要求を一歩もでていない。つまりは大蔵官僚のあやつり人形なんやけどな。

 それがあのような人気を得て、自民党の中でもとまどいがあるほどだったが、ここへきてやっと「こらおかしい」「このままやったらえらいことになる」という恐怖感が保守側からもでてきた。

それがたとえば、文芸春秋の今月(8月)号の小泉内閣批判であり、まあ、わしが北野武氏とでとる週刊プレイボーイでもそやゆうとるんやけどな。これは売っておるからこうてよみや。

 

 

 

 そして、底なしのハイパーインフレの地獄へつっこんでいく、というわけや。しやから今、小泉に入れる「無党派層」なんちゅうのは、ジェットコースターやとおもて、サルにまかせて地獄へ堕ちるようなもんやけどな。そらしゃなあいわ。

 わしは、小泉内閣が成立したその日に「打倒」と唱えた。おぼえておるか?国会前でそのための座り込みをやったのは、わしの「電脳突破党」だけやったやんけ。

 この選挙の真の意義は「恐慌とどう対決するか」にある。そしてその意味は「戦わなければ、いいように喰われる」なんや。

 

>ため息が出るくらい腐れきった世の中でも、希望があることをを願って止みません。

>本来献金なんてする様な考えはないのですが 正しく使っていただけると信用しています。

>少ないお金ですが、有効に使っていただきたいです。

 こんなメールもろた。全然、この人、信用してないがな、どうみたって疑ってるな、あはは(^^;)。 

 突破党事務局によると、カンパが200万円を超えたというておったからなあ。ありがたい反面、しょうじきゆうてしんどい。

 そもそもわしは正義のミカタなどではありえない、きわめて怪しい人間やというておる。信用してもらうより、疑ってもらったほうが気が楽なんや(^^;)

 けど、非アウトロー側にもっと腐った怪しい人間が増えてしもたから戦うしかなくなってしもたんじゃい。しやしえらそに 「一票入れたる」なんちゅうんやったら、そんな票はわし、いらん。勝手に時代の波にまきこまれて目噛んでしんでしもてもええがな。

 一緒に戦う、そういう人だけでええで。ついてくるのは。

 その意味でこの時代を本気でみようとする組員には、この魚住氏の本をすすめておく。

 なんでかゆうたら、いまゆうたバブルの正体と、国家の正義、すなわち「検察」の実体、官僚制度の正体というものを、あの安田弁護士事件を通じて明らかにしているからや。そして、わしが予言していたあの中坊公平がバブル処理で果たした真の役割がこの本からよみとることができるだろう。

 そして読んだら、中坊公平もまた、90パーセント、100パーセントの支持率があった男であったことを思い出すだろう。

 さあ、一眠りしたら選挙開始やな。一緒に楽しんでいこうや。

(7月12日未明)

 

「私はこれほど検察側の立証が崩れた裁判をみたことがない」 魚住 昭

(文芸春秋 1429円プラス税)

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